動脈硬化のリスクを減らすにはLDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やすことが大切です。

しかしLDLコレステロールの数値がとても低い、あるいはHDLコレステロールの数値がとても高いからといって、安心してはいけません。
なぜならLDLコレステロールが低すぎる場合やHDLコレステロールが高すぎる場合は、体に悪い可能性もあるからです。

ここでは、LDLコレステロールが低すぎる場合やHDLコレステロール高すぎる場合がどのような危険性を持っているかについて説明していきます。

LDLコレステロールが低すぎる人は、ほかの病気にかかっているかも

LDLコレステロールは動脈硬化の原因となるため、できるだけ少ないほうが良いとされています。
しかしLDLコレステロール値が70㎎/dl未満にまで低下していたら、注意が必要です。

なぜならLDLコレステロールが異常に少ないということは、ほかに病気を抱えている可能性があるというサインだからです。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが異常に増えている状態のことです。
甲状腺ホルモンが多いと脂肪がどんどん代謝されることで、コレステロールが減少。

そのせいで、LDLコレステロール値が下がっている可能性があります。

甲状腺機能亢進症になると、動悸や倦怠感などに襲われるようになります。
また、体重も落ちるようになってしまいます。

肝硬変・吸収不良

コレステロールは肝臓で作られたり、小腸で吸収されたりします。

しかし肝硬変(肝臓が岩のように硬く小さくなること)や吸収不良症候群(栄養失調)の時は、肝臓での合成機能や小腸の吸収機能がストップしています。

そのためコレステロールが肝臓で作られなくなってしまい、LDLコレステロールの減少につながっている可能性があります。

HDLコレステロールが高すぎても動脈硬化の危険性あり

HDLコレステロールは、血液中にある余分なコレステロールを回収して肝臓に運ぶ役目をしています。
そのため、できるだけHDLコレステロールの数値は高いほうが良いとされています。

しかし、HDLコレステロールが100mg/dl以上(正常値は40mg/dl以上)の非常に高い数値を出している場合は注意が必要。

なぜならHDLコレステロールが異常に多いということは、コレステロールを肝臓に運びきれていない可能性があるからです。
コレステロールを肝臓に回収できていないということは、動脈硬化の危険性が高まっているかもしれません。

だからHDLコレステロールが増えすぎている場合でも、詳しい検査が必要です。