高血圧になってしまうと、様々な生活習慣病にもつながっていってしまいます。

では、高血圧は一体どのような原因によって発生するのでしょうか。

残念ながら高血圧の原因は、はっきりと断定的できません。
様々な原因の中から、自分が当てはまっているかもしれないものを見つけていきましょう。

高血圧の原因はとても多く、特定が困難

高血圧は、様々な生活習慣病につながってしまうことが多い上に、一人では自覚しづらいというやっかいなものです。
また、ほとんどのケースで血圧が高い原因は複合的につながっていて、1つだけが高血圧につながっているということは、ほとんどありません。

そのため、可能性のある原因はどれか?を確認し、改善に努めていくことが大切です。
以下に高血圧の原因となり得るもの列挙しますので、心当たりがあるものから、改善を心がけるのが ベストです。

高血圧の原因のタイプ

高血圧の原因は、大きく4つのタイプに分けることが出来ます。

  • 遺伝によるもの
  • 環境によるもの
  • 生活習慣によるもの
  • 二次性高血圧

遺伝による原因

遺伝によって、高血圧になってしまうことがあります。
親の片方が高血圧だと30%、両親ともに高血圧であった場合、60%の人が高血圧になるとされています。


環境による原因

血圧は、環境にも左右されてしまいます。
高血圧の環境要因には、このようなものがあります。

ストレス

ストレスによって交感神経が刺激されると、血圧が上がることが知られています。

肥満やメタボリックシンドローム

肥満していると、通常よりも多いエネルギーを使い、その多いエネルギーを運ぶ血管はより多くの労力がかかるため、結果として血圧が高くなってしまいます。

睡眠不足・いびき

睡眠不足は、ストレスと同様に交感神経が刺激されて血圧が上がりやすいとされています。

また、いびきが高血圧の原因になる場合もあり、放っておくと睡眠時無呼吸症候群になるケースもあるので、注意が必要です。

気温

気温が低く、寒いほど血圧は上がりやすくなります。

そのため、冬の高血圧には注意してくださいね。


生活習慣による原因

その人個人の生活習慣によっても、血圧は上がってしまいます。
生活習慣による高血圧の原因には、以下のようなものがあります。

  • 喫煙
  • 塩分の多い食生活
  • 過度な飲酒
  • 運動不足

喫煙

喫煙は高血圧の大きな原因の一つとして知られています。
タバコを吸うと、血圧は一気に上昇していき、発作の引き金にもなってしまうことがあります。

特に、タバコに含まれるニコチンと喫煙の際に発生する一酸化炭素は、血圧に大きく影響を及ぼします。

ニコチンは血管を収縮させ、血圧を上げてしまいます。
一酸化炭素は、喫煙をすると体内で増えてゆき、体内の酸素を減らしてしまいます。
結果、より多くの酸素を供給するために、血液が多く流れて、高血圧になってしまうのです。

塩分の多い食生活

食生活が乱れていると、血圧は簡単に上がってしまいます。
特に気をつけなければならないのが、塩分過多です。

塩分を多く摂取すると、体が血液中の塩分濃度を一定に保とうとして、血液を多く流してしまいます。
その結果、高血圧につながります。

過度な飲酒

アルコールは、微量であれば血圧を下げる効果があります。
しかし、それ以上の量の飲酒は、逆に血圧を一気に上げてしまうため、注意が必要です。

アルコールは、一日20gが適量とされています。
目安としては、ビール中瓶1本、日本酒一合、ワイングラス2杯、焼酎35度コップ二分の一までが理想ですね。

運動不足

運動は血管を広げ、血圧を下げる働きがあります。
運動不足だと、血管が縮み、血圧が上がっていってしまうのです。

また、運動不足は、ストレスを溜めてしまう一因にもなりますね。


別の病気が原因で起こる、二次性高血圧

二次性高血圧は、特定の病気が原因で高血圧になってしまう状態のことを指します。
確率は2~3%と低く、元の病気が治れば高血圧も解消されていきます。

二次性高血圧の原因には、以下のようなものがあります。

腎臓の働きが悪い

血圧と腎臓には相互作用があり、腎臓の働きが悪くなると血圧が上がっていきます。
このようなタイプの高血圧は腎血管性高血圧といい、二次性高血圧の70%がこの病気であるとされています。

腎臓の病気である慢性腎疾患(CKD)でも、同様に血圧は上がっていってしまいます。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れると、内分泌性高血圧という高血圧になることがあります。

ホルモンバランスが乱れる原因となる病気には、

  • 原発性アルドステロン症
  • クッシング症候群
  • 褐色細胞腫
  • などが挙げられます。
    また、バセドウ病になどによる甲状腺機能の異常によっても血圧は高くなります。

先天的な血管の異常や炎症

先天的に血管の異常や炎症を持っていると、高血圧になってしまうことがあります。
このような高血圧は、血管性高血圧と呼ばれています。

病名としては、大動脈炎症候群、大動脈縮窄症といった病気が当てはまります。

脳腫瘍や外傷

脳腫瘍や脳にある外傷が、高血圧につながることがあります。

薬物の副作用

非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、グリチルリチン製剤、漢方薬、エストロゲン製剤などの薬剤の副作用によって、血圧が高くなってしまうこともあります。

このように、高血圧には様々な原因があります。
実際のところ、何が原因で高血圧になったのかわからないというのは、この原因の多さにあります。

いくつかの原因が組み合わさって血圧を上げているため、具体的な原因の特定ができないのですね。
そのため、高血圧を治すには、自分に当てはまる原因を一つ一つ消していくことが大切です。


高血圧が原因となる病気

高血圧が原因の病気には、有名なもので以下のようなものがあります。

  • 動脈硬化
  • 心不全
  • 脳疾患

高血圧が原因で発生する病気で一番恐ろしいものは、動脈硬化です。

動脈硬化は、高血圧によって発生するだけでなく、逆に高血圧を悪化させてしまう相互的な関係を持っています。
そのため、どちらかが発生するだけでも、高血圧と動脈硬化の悪循環に陥ってしまうのです。

また、動脈硬化は、高血圧だけでなく他の様々な生活習慣病をも引き起こしてしまいます。
それらには、心筋梗塞や脳出血といった、簡単に死に至る病気も含まれています。